THE MEDIEVAL TOWN,SCHAFFHAUSEN 中世の都市、シャフハウゼン

シャフハウゼン

ボーデン湖から流れ出るライン川の上流にシャフハウゼンは位置しています。11世紀に建てられた修道院が町の起源で、13世紀前半には帝国都市としての地位を認められました。

1501年に覇権の力が強いハプスグルグ家から対抗するためにスイス盟約者団に加盟して以来、自治を続けており、現在では永世中立国スイスに26あるカントン(州)のシャフハウゼン州の州都となっています。

街の近郊には「ラインの滝」があり、春になるとアルプスの雪解け水が勢いよく流れます。その迫力のある風景を一目見ようと、多くの観光客が立ち寄り、賑わいます。この滝は、かつて水路での運送を阻み、シャフハウゼンを荷揚げの街として大いに発展させた理由のひとつになっています。

35km南にはスイス最大の都市チューリッヒがあり、ライン川下流に50km第二の都市バーゼルがあります。バーゼルから下流側は、国際河川として外国の船が自由に行きできるほどの川幅ですが、シャフハウゼンの上流地域では、その静寂古雅の風景の中を、川が清く力強く流れています。

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<有島武郎>彼が生涯心を捧げた女性・ティルダのふるさと、シャフハウゼン。

スイス・シャフハウゼンのメイン広場へと向かう緩やかな坂道。そこを上って見えた工房付きのお店の向かい側に、ホテル「シュバーネン(白鳥)」がありました。
有島が恋をした女性・ティルダは、このホテルの一人娘でした。

皆様ご存知であろう、若くして白樺派のリーダー格となった文豪・有島武郎。彼は、大学を卒業し米国留学を終えた後、欧州各地を訪れています。そのなかで、スイス・シャフハウゼン滞在した時間は僅かなものでしたが、有島はティルダと知り合い、二人は惹かれ合いました。

有島の滞在期限が迫ったとき、最後の滞在地・ロンドンからは、ティルダに宛てて、
≪Alas ! If there was a land in future life ,where each man and woman stands bare, able to disclose all feelings he or she holds, where also there is no nationality, social prejudice, absurd tradition, and the ability is judged according to its real value. Then I will meet you there≫
というラブレターを送っています。

帰国した有島は、北海道で教職に携わり、その後すべてを捨てて小説家となり、1923年6月に永眠することとなります。その約16年の間、ずっと、ティルダとの文通はつづいていました。ラブレターは、有島から送られただけで手紙35通、ハガキ45通にもなっています。そのなかでは「あなたは聡明で、素直で、チャーミング。知的さ、謙虚さ、仕草や立ち振る舞いなども、輝くばかり」と綴られていました。ティルダはそれほど、魅力的だったのだそうです。きっと、スイス・シャフハウゼンののびのびとした風土に育まれた女性だったのでしょう。

〔参照〕

「Tilda & Takeo A Friendship Spanning East and West」
Verena Werner
ISBN/ISSN 3-905092-01-8

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hotel <<SCHWANEN>> (ホテル シュバーネン)

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THE MEDIEVAL TOWN,SCHAFFHAUSEN 中世の都市、シャフハウゼン|FURRER-JACOT(フラー・ジャコー)は、スイスで鍛造の結婚指輪、リングを作り続けるブランドです。